心とカウンセリング
脳の錯覚
「現実は優しくて、自分の思い通りになっている」と聞いたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
そうだと感じる事と、そうじゃないと感じる事があると思います。「現実が厳しく思えたり、思い通りになっていない」と感じるのは、過去の経験や感情、信念が脳を錯覚させているからです。
思考は現実化する
「人に愛されたい」と思っているのに、無意識的に「愛されていない」という思いが強く存在する場合は、誰かから愛を示されても、その愛を受け取れない場合があります。
一方、「人に愛されている」という思いが強ければ、愛を受け取れていたかもしれません。
頭では「愛されたい」と望んでいる一方で、無意識的には「愛されていない」と思っている…こういったズレがある場合、思い描く願望とは逆の現実を生み出してしまうことから、現実化しているのは「無意識的な思い」ということになります。
何かを望むということは、それが実現できていないからです。望んでいることと逆のことが普段の思考であり、「思考は現実化する」とは普段の思考が現実化しているということを指しています。
潜在意識
このように、無意識的な思考の「愛されていない」という信念が現実に強く影響してしまいます。
無意識的な普段の思考(=信念)が潜在意識と呼ばれるものです。それに対し、本人が意識して「愛されたい」と思っている部分が顕在意識と呼ばれる部分です。
意識全体での顕在意識の割合が3~5%に対し、潜在意識は95~97%を占めていると言われており、本人が気づいていない普段の思考が現実に強く影響するのはこのためです。
潜在意識には生まれてからこれまでの経験や感情、信念が蓄積されており、「愛されていない」と無意識的に思考してしまうことには何らかの意味があります。それは、その時の辛い感情から自分を守るための最善の選択だったのかもしれません。
そして、誰かに愛を示された際に、「愛されていない」という信念から素直に愛を受け取れず、「現実が厳しく思えたり、思い通りになっていない」という脳の錯覚が生じます。
フラクタルという考え方
現実はあなたの潜在意識を反映しています。
フラクタル(自己相似性)とは、「一部を拡大しても、全体の構造と同様のパターンが現れる」という性質や構造を示しています。これは、自然界だけでなく人間や社会、物事なども一部が全体の情報を表していることを意味します。
現実で起きているパターンは思考のパターンと一致します。そのため、カウンセリングを通じて、身の周りで起きている現象から願望実現を妨げている信念を見つけ出し、思考のパターンを修正して望む現実につなげることが可能です。
思考のパターンは至る所にフラクタルとして見られるため、図で表すことでさまざまな気付きを得ることができます。日常の些細なことからテレビで放送されていた世界の出来事まで、それらがあなたの心の投影であることを知ることができます。
ヒプノセラピー
潜在意識のほとんどが6歳までに形成されますが、6歳以下の脳は情報を限られた範囲でしか捉えることができません。そのため、前後の関係や周囲で起きた出来事を多角的に見ることが難しくなります。
その結果、6歳までの脳では結果だけが短絡的に潜在意識に刻まれ、その結果が否定的な場合は否定的な感情が潜在意識に蓄積されます。そして、その潜在意識が現実へと投影され続けます。
ヒプノセラピーでは、この否定的な感情を感じたときの記憶に、安全にアクセスすることができます。大人の自分が6歳以下の自分を見守りながら、その記憶を追体験し、当時の誤解や思い込みを解くことで、過去の記憶に変化を与えることが可能です。その結果、潜在意識が書き換わり、現実にも反映されます。
ヒプノセラピーは、今まで蓋をしていた感情の解放が行われ、安心感を得られるセラピーです。
LUNARIAで大切にしていること
理想の未来へ進むために当サロンで最も大切にしていることは、「自己受容」です。
自己受容とは、ありのままの自分を受け入れることです。潜在意識の書き換えには心の抵抗を感じることが多く、大きな変化を求めるときには、心の抵抗により、自分に向き合うことをあきらめてしまうことがあります。
そのため、ありのままの自分を受け入れ、優しく寄り添い、心の抵抗を和らげることで、理想の未来に向かって進みやすくなるようにセッションを進めていきます。